【夏空と君と私と、感情の話。】

◇WEB小説レビュー
◇WEB小説レビュー

どうも、こんばんは。

仕事終わって自宅の駐車場に着くと安心したのかそのまま座席で居眠りを始めることが日課になりつつあるサルベージ船の船長(笑)流庵です(。-∀-)

数あるWEB小説の中に埋もれてしまっている良作をサルベージして

目次を作成するという名目でTwitterにて作品を募集し

船長が良作と判断したものを紹介していく、ブログでございます。

ということで、第4回ピックアップ行ってみよーそろー!

豊富な語彙から繰り出される秀逸な描写力に飲まれる青春小説

kakuyomu.jp

あの夏の日、私は、文章を書かない文芸部員に恋をしていた――。
どこか懐かしいような、夏の香漂う青春短編小説。

Twitterの診断メーカーのお題から生まれた短編です。続くかもしれません。

*1

最初はタイトルの夏というワードに惹かれて読み始めました。

もうね、夏の風景や匂いが大好きなおっさんに刺さるタイトルだったわけです。

軽い気持ちで読み始めて、まず最初に感じたのは、作者である木染維月さんの語彙の豊富さ!

豊富な読書経験を感じさせる確かな語彙力とセンスから、描き出される心理・情景描写は圧巻です。

とはいえ、登場人物が現状二人かつ、誰しもが経験している(する)であろう思春期の少年少女であり、舞台が高校の部活ということで、実に想像しやすい環境が整っているため、理解が及びやすいのではないかと思います。

ある程度一般文芸書などの読書経験がある方なら、おそらくは読みづらく感じることもないと思いますが、ライトノベル的な軽さと言いますか、会話文主体の小説しか読書経験のない方などは、もしかしたら小難しいと感じられるかもしれません。

ただ、読書が好きなら、そのようなライトノベルしか読んでいないという中高生にも、ぜひ読んでいただきたい。

なぜなら、自身(中高生)に近い場所、環境をモチーフとした作品であるため、文学寄りの小説に触れるいい機会になるのではと思うのです。

また、登場人物の軽妙な掛け合いも心地よく、くすりと笑ってしまうユーモアあるセリフ回しもあり、展開の仕方もうまい。

決して驚くべき派手な展開があるわけではないが、青春とはそんなものであり、だからこそ青春なのだと思います。

身を置いている場所はごく狭く、世界の広さなど欠片も知らない。

ゆえに、身を置いている当人にとってはそれがすべてで、その場所こそが世界そのもの。

そんなごくごく小さく当たり前に存在する世界で、苦悩し、葛藤する。

大人になって忘れていた細やかな感情の機微といいますか、繊細さを思い出させてくれる青春小説です。

様々な人に色々な角度からお勧めしたい小説ですが、このブログを読んでいる読者そうであろう、WEB小説家の皆様方に、特におすすめしたいです。

好みは別として、きっと得るものがあるはずですよ!

夏空と君と私と、感情の話。は決して埋もれていい作品ではない!!

ということで、広大なカクヨムの海よりサルベージ完了!

ちょろまつ!

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