【薄明】

◇WEB小説レビュー
◇WEB小説レビュー

どうも、こんにちは。

サルベージ船の船長(笑)流庵です(。-∀-)

数あるWEB小説の中に埋もれてしまっている良作をサルベージして

目次を作成するという名目でTwitterにて作品を募集し

船長が良作と判断したものを紹介していく、ブログでございます。

生活リズムが変わり、新しい仕事を覚えつつのブログ、小説で、なかなか時間を有効に使えていないなぁと思う今日この頃……。

とはいえ、新しい環境にも少しずつ慣れ、隙間時間を多少は有効に使えるようになってきたので、しっかりやっていきたい所存でございます><

リズムは自分で作らないといかんですたい!

ということで、第18回ピックアップいってみよーそろー!

kakuyomu.jp

自堕落を抜けだしたい大学生祐(ユウ)は、かつての女颯紀(サキ)にセフレとして縛られている。
そんななか、病院にいた高貴でそりの合わない女、渚月(ナツキ)と出会う。
自堕落を抜け出そうと躍起になる彼だが、彼の慕う祖父の死により、さらなる泥へと沈んでいく。

*1

まず特筆すべきは、流れるような表現の豊かさが実に素晴らしい作品だということです。

読んでいて実に心地よく耳に入ってくる。ドロドロとした感情が、泥のように喉の奥に張り付いてくる。

主人公の悲しみや苦しみ、憂鬱や葛藤というあらゆる感情が、言葉巧みに表情豊かに表現されている点が何より優れていると感じました。

精力的に生きている人間であれ、葛藤はあり、一度堕落してしまった精神というのは何かきっかけがなければ、いつまでも堕落を続ける。

何が原因なのかわからないまま、腐ってゆく人間臭さ。泥臭さ。

酒におぼれ、迫る女を受け入れ、腐ってゆくことを理解しながら抜け出せずに、葛藤を続ける。

その感情は非常によくわかる。

そして、触れ合う人間たちの様々な感情や心の動き、それに触れたときのイラ立ち、や安らぎ、普通の人間がちょっとしたことで陥る堕落のリアリティが、実に鋭く鮮やかな表現で描かれています。

おそらくは純文学と呼ばれる類の小説で、芸術的な日本語表現が多数用いられているが、「なにいってるのかわかんねぇ」というような、眉をひそめたくなるような表現があるわけでもなく、けれど確かに芸術性を感じることができる部分も多い。

大衆小説よりの純文学なのかもしれません。

というか、そもそも私の場合、大衆小説も純文学も、心に訴える何かがあればどちらでもいいと思っているので、いまいち明確なジャンルの区分がわからんのですが(笑

とにもかくにも、実に人間臭い、人の内面を描いた作品としては、これまで読んだ作品の中でも、相当レベルの高い文章であることは間違いありません。

さて、主人公の祐は、今後どのように堕落し、何がどう変わってゆくのか。

全50話中20話ほど読みましたが、楽しみでたまりません。

小説を書いている方で、特に人の感情をうまく表現できないと思っている方には特におすすめ。そして、自分自身に無気力感や怠惰な部分があると感じている方にも刺さる作品だと思います。

薄明 は決して埋もれていい作品ではない!

ということで、、広大なカクヨムの海よりサルベージ完了!


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